2025/03/22 15:46

○コーヒーの欠点豆とは?種類と影響、見分け方、焙煎への影響


はじめに

コーヒーの風味や品質を左右する要素の一つに「欠点豆」があります。欠点豆が混ざることで味に悪影響を与え、雑味や不快な香りの原因になります。本記事では、欠点豆の種類、見分け方、焙煎への影響について解説します。


欠点豆の種類と特徴

コーヒーの欠点豆にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる影響をもたらします。



1.虫食い豆                                 

虫に食べられて内部が損傷している豆。

雑味の原因となり、風味が劣化する。                      

 

2.カビ豆

乾燥や保管状態が悪く、カビが発生した豆。

強烈なカビ臭や不快な苦味をもたらし、健康にも悪影響。


3.黒豆

未成熟な状態で過熟したり、発酵しすぎたりして黒くなった豆。

焙煎時に焦げ臭や強い苦味を生じる。



4.貝殻豆

豆の成長が不完全で、半分に割れたような形状のもの。

焙煎ムラが生じやすく、味にばらつきが出る。



5.発酵豆

収穫後の発酵過程で異常発酵し、酸味や異臭を持つ豆。

強い発酵臭やアルコールのような香りが出ることがある。


欠点豆の見分け方

  • 生豆の段階: 色が異常に暗い、または薄い豆を取り除く。穴が空いている豆は取り除く。
  • 焙煎後のチェック: 均一に焼けていない豆を見つけ、ハンドピックで選別する。
  • 香りで判断: カビ臭や異臭がする豆はすぐに排除。



欠点豆が焙煎や味に与える影響

 欠点豆が混ざると、焙煎プロセスや最終的な風味に悪影響を及ぼします。

  • 焙煎ムラの発生: 欠点豆は他の豆と均等に火が入らず、焙煎時のバラつきが生じやすい。
  • 雑味や異臭の発生: 焙煎後にエグみや焦げ臭、不快な風味が強く出る。
  • クリーンな味わいの損失: 欠点豆が混ざることで、クリアな酸味や甘みが失われる。

まとめ

美味しいコーヒーを作るには、欠点豆の種類を理解し、適切に選別することが重要です。生豆の段階でのチェックや焙煎後のハンドピックを徹底することで、クリーンでバランスの取れたコーヒーを味わうことができます。

当焙煎所では、少量の注文焙煎であるため、1粒づつ丁寧にハンドピックを行い、この欠点豆を取り除いています。