2025/03/26 15:54

世界のコーヒー生産の約70%はアラビカ種、30%はロブスタ種

コーヒーは世界中で愛される飲み物ですが、その生産の大部分を占めるのが アラビカ種(約70%)と ロブスタ種(約30%)です。それぞれの特徴や違いを知ることで、より深くコーヒーを楽しむことができます。


アラビカ種の特徴

アラビカ種は、標高の高い地域(600m以上)で栽培され、繊細で複雑な風味が特徴です。

  • 風味:酸味があり、甘みやフルーティーな香りが楽しめる。

  • カフェイン含有量:ロブスタ種より少なめ。

  • 栽培環境:病害に弱く、手間がかかる。

  • 主な生産地:ブラジル、コロンビア、エチオピア、グアテマラなど。

アラビカ種は品質が高く、高級コーヒーとして流通することが多いです。


ロブスタ種の特徴

ロブスタ種は、標高の低い地域(200~600m)で栽培され、力強い風味が特徴です。

  • 風味:ナッツやお茶のような風味がある。

  • カフェイン含有量:アラビカ種より約2倍多い。

  • 栽培環境:病害に強く、生産しやすい。

  • 主な生産地:ベトナム、インドネシア、ウガンダ、インドなど。

ロブスタ種はエスプレッソブレンドやインスタントコーヒーによく使われています。


アラビカ種が主流の理由

アラビカ種の生産量が多い理由には、次のような要因があります。

  1. 風味の評価が高い:アラビカ種の繊細でフルーティーな味わいは、多くのコーヒー愛好家に好まれる。

  2. 高級市場での需要:スペシャルティコーヒーの多くがアラビカ種。

  3. 主要生産国の影響:ブラジルやコロンビアなど、世界の主要生産国がアラビカ種を多く生産している。

しかし、近年ではロブスタ種の品質向上も進み、新しいブレンドや個性的なコーヒーとしての注目も高まっています。


どちらを選ぶべきか

  • 酸味やフルーティーな香りを楽しみたいアラビカ種

  • 濃厚で苦みの強いコーヒーが好きロブスタ種

  • カフェインを多く摂りたいロブスタ種

  • バランスの取れた味わいを求めるアラビカ種とロブスタ種のブレンド

コーヒー選びの際に、アラビカ種とロブスタ種の特徴を知っておくと、自分の好みに合ったコーヒーを見つけやすくなります。


まとめ

世界のコーヒー生産の約70%を占めるアラビカ種と、30%を占めるロブスタ種。それぞれに特徴があり、用途や好みに応じて選ぶことができます。

次にコーヒーを飲むときは、どの品種が使われているのか意識してみると、より深く楽しめるかもしれません。