2025/03/27 15:40

コーヒーの焙煎方法と味わいの違い

コーヒーの焙煎方法によって、味わいは大きく変わります。焙煎機には様々なタイプがあり、それぞれに特徴と利点があります。今回は、主な焙煎機の種類と、それがどのように味に影響を与えるのかを見ていきましょう。

1. 直火式

直火式は、ドラムの下に直接火を当てる方式です。代表的なメーカーには「ラッキーコーヒー(SLR-1)」などがあります。ドラムには穴が開いており、豆に直接熱が当たります。さらに、ドラム自体が高温になり、伝導熱と輻射熱の両方で焙煎が進みます。

煙の香ばしさもつきやすいため、深煎りやクラシックな味わいを好む方に向いています。ただし、焙煎のコントロールが難しく、均一に仕上げるには高い技術が必要です。

2. 熱風式

熱風式は、強い熱風を直接豆に当てる方式です。代表的なメーカーには「Loring(S15 Falcon)」などがあります。豆が熱風で包み込まれるため、熱が均一に伝わりやすく、焙煎時間が短縮される傾向にあります。

この方式では対流熱がメインとなるため、焙煎ムラが少なく、クリーンな味わいに仕上がります。特に酸味を引き出しやすいため、シングルオリジンの豆を活かしたい場合に向いています。

3. 半熱風式

半熱風式は、直火式と熱風式の中間的な方式です。代表的なメーカーには「ギーセン(W6A)」「富士ローヤル(R-101)」などがあります。ドラムには穴が開いている機種と開いていない機種があり、機種によって熱の伝わり方が異なります。

この方式では、熱風が豆に当たりつつ、ドラム自体の輻射熱や伝導熱も加わるため、熱が穏やかに伝わり、豆の内部までじっくり加熱できます。そのため、風味のバランスが良く、甘みや酸味を引き出しやすいのが特徴です。特にスペシャルティコーヒーの焙煎によく使用されます。

4. 電気ヒーター式

電気ヒーター式は、電気で加熱する方式です。代表的なメーカーには「Aillio(Bullet R1)」「IKAWA(Pro 100)」「SandBox(R1)」などがあります。ヒーターを使うため、温度調整が非常に精密に行えるのが特徴です。

ヒーターの配置や設計によって熱の伝わり方が異なりますが、適切にコントロールすることで、豆の芯まで均一に火を入れることが可能です。また、電気ヒーター式の熱源は上に配置されていることが多く、落ちたチャフが焦げて燻される心配がないため、クリーンな味わいに仕上がります。

この方式は浅煎りや中煎りに最適で、特にスペシャルティコーヒーのフルーティーな酸味や繊細な甘みを引き出すのに適しています。

私の焙煎方法

私のコーヒーは、電気ヒーター式の小型焙煎機で丁寧に焙煎しています。使用している焙煎機は「SandBox R1」と「skywalker coffee roaster」で、精密な温度調整とクリーンな味わいが特徴です。

直火や熱風式の焙煎機と違い、チャフが焦げて燻される心配がなく、豆本来のフレーバーを最大限に引き出すことができます。特に、酸味と甘みのバランスを細かく調整できるため、フレッシュで繊細な味わいを楽しめます。

小型の電気ヒーター式焙煎機だからこそ、少量ずつ丁寧に焙煎でき、豆の個性を最大限に活かしたコーヒーをお届けします。ぜひ、私のこだわりの一杯をお試しください。