2025/03/29 10:12

「朝の一杯がないと始まらない!」という方も多いのではないでしょうか? コーヒーを飲むとシャキッと目が覚めるのは、カフェインの覚醒作用によるもの。でも、なぜカフェインを摂ると眠気が吹き飛ぶのでしょうか? 今回は、カフェインの仕組みや効果について、コーヒーとともに楽しめる豆知識をご紹介します。


カフェインの仕組み

カフェインには、脳内で眠気を引き起こす「アデノシン」という物質の働きをブロックする作用があります。アデノシンは、体が疲れると増えて「そろそろ休もう」という信号を脳に送ります。しかし、カフェインがアデノシンの受容体を占領することで、脳は「まだ眠くない」と錯覚するのです。

さらに、カフェインは交感神経を刺激し、アドレナリンの分泌を促進。これにより心拍数が上がり、血流が活発になることで、体が「戦闘モード」に入り、眠気を吹き飛ばすだけでなく、集中力や運動能力の向上にもつながります。

また、カフェインには「快楽ホルモン」と呼ばれるドーパミンの放出を増やす作用も。気分を高め、やる気を引き出す効果があるため、「コーヒーを飲むとスッキリして仕事や勉強がはかどる!」と感じるのです。


どれくらいで効果が出る?

カフェインは摂取後、約30分ほどで効果を発揮し、3〜6時間ほど持続します。そのため、「昼食後の眠気対策にコーヒーを飲む」という習慣は理にかなっているのです。

ただし、カフェインの体内での半減期(効果が半減するまでの時間)は4〜6時間とされ、完全に代謝されるまでには8時間以上かかることも。快適な睡眠をとるためには、寝る6時間前までにはコーヒーを控えるのが理想的です。

例えば、夜11時に寝る場合は、午後5時以降のカフェイン摂取を控えることで、寝つきが悪くなるのを防ぐことができます。


眠気対策におすすめ!「カフェインナップ」のススメ

最近話題の眠気覚ましテクニック、「カフェインナップ」をご存じですか? これは、カフェインを摂取した後に15〜20分の仮眠をとるという方法です。

カフェインは摂取後15〜30分ほどで血中濃度が上がり始めるため、15〜20分の短時間の仮眠をとることで、目覚めたときにちょうどカフェインの効果が現れ、スッキリとした状態になれます。

カフェインナップのポイント

  • 仮眠は 15〜20分以内 にする(30分以上寝ると深い睡眠に入り、逆にぼーっとする可能性あり)

  • 静かでリラックスできる環境 を選ぶ

  • カフェインを摂取した直後 に寝ることが重要

昼食後の眠気対策や、運転前の眠気防止としても効果的です。ぜひ試してみてください。


コーヒーは適量を楽しもう

カフェインは適量なら頼もしい味方ですが、過剰に摂ると不眠やイライラの原因になることも。特に寝る前のカフェイン摂取には注意し、自分の体調や生活リズムに合わせて適度に楽しむのがポイントです。

おいしいコーヒーを楽しみながら、カフェインの効果を上手に活用してみませんか?

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