2025/03/31 15:50
グアテマラは、世界でも有数のコーヒー生産国のひとつです。標高の高い山岳地帯、火山灰を含んだ肥沃な土壌、昼夜の寒暖差といった条件が、グアテマラならではの風味豊かなコーヒーを生み出しています。
この記事では、グアテマラのコーヒーの歴史、主要な生産地ごとの味の違い、そしてコーヒーのグレードについて紹介します。
グアテマラのコーヒーの歴史
グアテマラでのコーヒー栽培は19世紀に本格化しました。
当初は染料産業(特にインディゴ)が主要産業でしたが、その衰退に伴いコーヒーが国の経済を支える作物となりました。19世紀後半、政府はコーヒー産業を発展させるために外国資本を誘致し、大規模な農園経営を奨励。その結果、ヨーロッパ系移民がコーヒー栽培に関わるようになり、高品質なグアテマラ産コーヒーが世界市場に広がっていきました。
現在では、小規模農家も増え、スペシャルティコーヒーの生産が盛んになっています。
主要な生産地域と味の特徴
グアテマラのコーヒーは、地域ごとに異なる風味を持っています。代表的な産地をいくつか紹介します。
アンティグア(Antigua)
チョコレートやキャラメルの甘さ
スモーキーな風味
なめらかな口当たり
標高1,500~1,700mの火山に囲まれた温暖な気候で栽培され、しっかりとしたボディを持ちます。
ウエウエテナンゴ(Huehuetenango)
フルーティーで明るい酸味
華やかな香り
赤ワインのような風味
標高1,500~2,000mの乾燥した冷涼な気候で育ち、高地特有の寒暖差が甘みの強いコーヒーチェリーを生み出します。
アティトラン(Atitlán)
柑橘系の酸味
ナッツのような甘さ
シルキーな口当たり
標高1,500~1,700mのアティトラン湖周辺の火山灰を含んだ土壌で栽培され、ミネラル感のある独特の味わいを持ちます。
グアテマラのコーヒーの規格とグレード
グアテマラのコーヒーは、主に標高によってグレード(等級)が決まります。標高が高いほど成長が遅くなり、豆が硬くなり風味が凝縮されるため、高品質とされています。
主なグレード(等級)
SHB(Strictly Hard Bean):標高1,370m以上で栽培された最も高品質なコーヒー。豊かな風味と酸味を持ち、スペシャルティコーヒーとして扱われることが多い。
HB(Hard Bean):標高1,200〜1,370mで栽培。バランスの取れた風味としっかりしたボディが特徴。
SH(Semi Hard Bean):標高1,070〜1,200mで栽培。比較的マイルドな味わい。
SHBの豆は密度が高く、焙煎時にしっかりとした風味が引き出されやすいため、高品質なコーヒーとして特に評価されています。コーヒーを選ぶ際は、このグレードを参考にすると、より自分の好みに合った味を見つけやすくなるでしょう。
まとめ
グアテマラのコーヒーは、産地ごとに異なる風味を持ち、歴史や品質管理の基準とともに発展してきました。
アンティグア:チョコレートのような甘さとスモーキーな風味
ウエウエテナンゴ:フルーティーでワインのような酸味
アティトラン:柑橘系の酸味とミネラル感
それぞれの地域の特徴を知ることで、より一層コーヒーを楽しむことができます。
また、グアテマラのコーヒーは標高によってグレードが決まり、特に**SHB(Strictly Hard Bean)**は高品質なコーヒーとして評価されています。
こうした情報をもとに、グアテマラのコーヒーを選ぶ際の参考にしてみてください。
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