2025/04/10 15:39
カフェで「カフェラテ」を頼むのは定番。だけど「カフェオレとの違いって何?」と聞かれると、ちょっと迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
どちらも“コーヒーにミルクを加えた飲み物”ですが、使われるコーヒーやミルクの違いによって、味わいや印象が変わってきます。
今回は、そんなカフェラテとカフェオレの違いを詳しく、でもわかりやすく紹介していきます。
カフェラテってどんな飲み物?
カフェラテはイタリア発祥のミルクコーヒーです。
「カフェ(caffè)」はイタリア語でコーヒーのこと。「ラテ(latte)」はミルク。つまりカフェラテは「ミルク入りのコーヒー」という意味です。
でも、ただのミルク入りコーヒーではありません。

カフェラテは、エスプレッソマシンで抽出した濃厚なエスプレッソに、スチームで温めたフォーム付きのミルクをたっぷり加えて作ります。
味わいはとてもまろやかでクリーミー。コーヒーの苦味はミルクによって和らぎ、口当たりもなめらか。ミルクとエスプレッソのバランスによって、カフェの個性が出やすい飲み物です。
そして、ラテアートが施されるのもこのカフェラテ。スチームミルクのきめ細かな泡だからこそ、美しい模様を描くことができるんです。
カフェオレってどんな飲み物?
一方、カフェオレはフランス生まれのコーヒー。
「カフェ(café)」はフランス語でコーヒー、「オレ(au lait)」はミルクを意味します。

こちらは、ドリップで淹れたコーヒーに、温めたホットミルクを加えるというシンプルな作り方。スチームミルクを使うことは少なく、家庭でも簡単に作れるのが特徴です。
カフェラテに比べると、コーヒーの味わいがやや控えめで、優しく柔らかい飲み口。フランスでは朝食と一緒にカフェオレボウルで飲む習慣があり、パンやクロワッサンを浸しながら楽しむ文化もあります。
2つの違い、もう少し詳しく
大きな違いは、使うコーヒーとミルクの加熱方法です。
カフェラテはエスプレッソを使うので、濃くてしっかりしたコーヒー感があり、スチームで泡立てたミルクがまろやかにそれを包み込みます。バリスタが技術を発揮できる場面でもあり、カフェのこだわりが詰まった一杯。
カフェオレはドリップコーヒーを使うため、コーヒーの味がやさしく出て、全体的に柔らかな印象。ミルクもふんわり泡立てるのではなく、温める程度なので、より日常的で落ち着いた味わいになります。
また、ミルクの割合にも違いがあり、カフェラテはエスプレッソ1に対してミルクが3〜5倍ほど入ります。
一方でカフェオレは、コーヒーとミルクがだいたい1対1くらいの割合で作られるのが一般的です。
どっちを選ぶ?気分で楽しむミルクコーヒー
濃厚でカフェらしい一杯を楽しみたいときはカフェラテ。
おうちでのんびり、やさしい味に癒されたいときはカフェオレ。
どちらにもそれぞれの魅力があります。
ミルクの甘みとコーヒーの香りが織りなすハーモニーを、ぜひその日の気分やシーンに合わせて選んでみてくださいね。