2025/05/10 18:17
「レギュラーコーヒー」という言葉、スーパーの棚や喫茶店のメニューでもよく見かけますが、改めて考えてみると少し不思議な言葉です。
普通のコーヒー? レギュラーサイズ?
──いえ、実はこの言葉、日本だけで使われているものなんです。
「レギュラーコーヒー」は日本生まれの言葉
「レギュラーコーヒー」という呼び方は、日本でインスタントコーヒーが広まった時代に生まれました。
「お湯で溶かすタイプではない、本格的に淹れるコーヒーですよ」という意味で、「レギュラー」という言葉が使われるようになったのです。
英語圏では“brewed coffee”や“ground coffee”などと呼ぶのが一般的なので、「レギュラー」は日本特有の表現といえます。
同じ「レギュラー」でも中身はいろいろ
市販のレギュラーコーヒーを見てみると、種類の幅広さに驚きます。
ブレンドの内容、豆の産地、焙煎度合いなどは商品ごとにさまざまで、「レギュラーコーヒー」と一括りにしても、その味わいはかなり異なります。
最近では、スペシャルティコーヒーに近い品質の豆を使った製品も増えてきました。
つまり「レギュラー=特定の品質や味」というよりは、「インスタントではない抽出型のコーヒー」という広いカテゴリと捉えたほうがしっくりきます。
豆の背景を知ると、コーヒーがもっと楽しくなる
「レギュラーコーヒー」は、本来は分類のための言葉ですが、そこから一歩踏み込んでみると、コーヒーの面白さが広がってきます。
どこの国で育てられた豆なのか。どんな焙煎がされているのか。どういった意図でブレンドされているのか。
豆の背景に目を向けると、日常の一杯もなんだか特別な時間に感じられるようになる気がします。
焙煎したての豆で、いつもの一杯に少しだけ違いを
BASEでもご紹介しているコーヒー豆は、焙煎したてのものをそのままお届けしています。
いわゆる「スペシャルティ」と呼ばれるような派手さはなくても、毎日の一杯がすっとなじんでくれるような、そんな味わいを目指して焙煎しています。
挽いて、淹れて、香りを感じて。
そういう時間を楽しんでいただけたら、とても嬉しいです。
名前にとらわれず、自由に楽しめるコーヒーを
「レギュラーコーヒー」という名前には、インスタントではない“本物のコーヒー”という意味が込められてきました。
でも、今ではもっと自由な楽しみ方が広がっています。
「これがレギュラーだ」と決めつけずに、ちょっとだけ豆のことを気にしてみる。
それだけで、日常のコーヒー時間がふわっと広がるかもしれません。